講演記録(敬称略、時系列逆順)
3月8日(木) ※通常と曜日が異なります
杉山 健一 氏(立教大学)
グラフ理論と保型型式の合同関係式
アブストラクト:ファイルをご覧ください.
1月23日(火) ※通常と曜日が異なります
守屋 創 氏(金沢大学)
複SUSY格子フェルミオン模型の力学系
アブストラクト:高エネルギー物理の仮説である超対称性(SUSY)は, 現代数学にも強い影響を持ち, 特に指数定理との関連は良く知られる. 今回は超対称を持つ物性模型であるNicolai模型の力学系を研究した. 隠れた対称性, エルゴード性の破れ, 基底状態のWitten指数の数え上げ, また可積分性について論じたい. 成果の一部は桂法称氏, 中山優氏との共同研究による.
12月26日(火) ※通常と曜日が異なります
Atte Reijonen 氏(東北大学)
Derivatives of inner functions in Bergman spaces induced by doubling weights
アブストラクト: We find a condition for the zeros of a Blaschke product B which guarantees that B’ belongs to the Bergman space induced by a doubling weight, and show that this condition is also necessary if the zero-sequence of B is a finite union of separated sequences.
12月13日
権 寧魯 氏(九州大学)
Determinants of Laplacians on Hilbert modular surfaces
アブストラクト: リーマン面の素測地線の集合から定義されるセルバーグゼータ関数
11月22日
厚地 淳 氏(慶應義塾大学)
複素葉層構造を持つ空間の関数論的性質と拡散過程
アブストラクト: 多変数関数論では、複素葉層構造を持つ空間が種々の場面で現れ、重要な研究対象となって来ています。一方、近年の葉層構造の幾何学研究者の間では、葉層構造に付随した葉向ブラウン運動という拡散過程を用いた葉層構造の研究も盛んになってきました。談話会では、このような研究を少々概観し、集中講義で述べた確率論的な値分布の研究方法を用いた、未だ原初的段階ですが、葉向正則写像の値分布の研究などについてお話ししたいと思います。
11月8日 17:30~18:00 ※通常と時間が異なります. また, Tea Time も30分繰り下げます.
石渡 哲哉 氏 (芝浦工業大学)
スケール不変性を利用した爆発レートの数値的推定について
アブストラクト: 常微分方程式(系)や偏微分方程式の爆発解の爆発レート(Blow-up rate)を数値的に推定する方法を提案する。ここでは、対象とする方程式を、スケール不変性をもつ方程式(系)に限定して、そのスケール不変性を利用した爆発解の数値計算法であるリスケーリング・アルゴリズムを適用する。この計算過程で出てくるリスケール時間列に関連する量の特徴から数値的に爆発レートを推定することができる。この方法は非常に単純ではあるが、冪タイプの爆発レートだけでなく冪に$\log$ や$\log\log$等の加速項がついたような複雑な爆発レートについても適用が可能である。本講演では、この計算法といくつかの爆発問題への適用例について紹介する。
なお、本研究は穴田 浩一 氏 (早稲田大学高等学院), 牛島 健夫 氏(東京理科大学理工学部)との共同研究である。
10月31日(火) ※通常と曜日が異なります.
Gary G. Gundersen 氏 (ニューオリンズ大学名誉教授)
Research questions on meromorphic functions and complex differential equations
アブストラクト: Twenty-eight research questions on meromorphic functions and complex differential equations will be stated. Progress, examples, references, and comments on these questions will be discussed.
7月12日 16:30~18:00 ※通常と時間が異なります. また, Tea Time はありません.
森本 芳則 氏 (京都大学)
切断近似をしないボルツマン方程式
アブストラクト: 気体運動論の基礎方程式であるボルツマン方程式は,物理的に重要
6月30日(金) ※通常と曜日が異なります.
Kimball Martin 氏 (University of Oklahoma)
Special values of L-functions
アブストラクト: L-functions are certain meromorphic functions associated to number theoretic objects, which include the Riemann zeta function as a special case. I will begin with elementary (but not easy) questions in number theory about sums of squares and cubes, and explain how values of L-functions at special points encode deep arithmetic about such problems.
At the end, I will discuss some ways of studying these special values.
5月31日
堤 誉志雄 氏 (京都大学)
3次分散項を持つLugiato-Lefever方程式
アブストラクト: 減衰項と外力を持つ3乗非線形性を持つシュレディンガー
今回はBall-Molinetの論法は使わず,別のアプローチを解説したい.まず,Fourier制限法を用いて,非線形性と共鳴周波数の関係を解析することにより,非線形分散型方程式においても,ある意味で平滑化効果が存在しうることを説明する.その結果として,グローバル・アトラクターの存在証明も従うことになる.